日本の原風景とお米
こんにちは。
突然ですが、皆さんは最近田んぼを見かけましたか?
もし東京近郊にお住まいの方だとなかなか機会がないかもしれません。
私たち、港区のオーガニックショップ「GIFT & CRAFT Mita」が、
『こめどりーみんぐ GIFT&CRAFT Mita』へと生まれ変わり、お米を通して日本をさらに元気にしていきます。
おこめを中心とした気になる情報や、季節に合わせた素敵な商品をマガジンにて発信します。
そこで、今回は日本の田んぼがある原風景について紹介しながら、
その役割や、現状についてお知らせします。
・田んぼがある日本の原風景
田んぼがあって、自然豊かな日本の原風景を見ると心が落ち着きますね。
田舎に旅行に行ったり、里帰りしたり、映像を見たり。
まるでアニメのとなりのトトロや、日本昔ばなしで見るような風景ですね。
しかし本来は昔話や旅行先ではなく、実際に日本全国で見られた風景です。
お米の需要や生産量の変動は、日本の大事な風景にも影響があるようです。
日本国内で、田んぼが年々減っていることはご存じでしょうか。
例えば、田んぼが埋め立てられて、ビルなどが建つ瞬間を目の当たりにすることは少ないですよね。あまり減っている実感がわかないという方が多いかもしれません。
東京都産業労働局や農林水産省のデータによると、
1956年332.0万ヘクタールあった
2020年には237.9万ヘクタールにまで減っています。
特に東京都の田んぼ面積の減少は顕著で、
下記図のように、1975年は【1,352ヘクタール】あったのに対して、
2008年の段階でも【303ヘクタール】にまで減少しています
1975年の面積から実に23%未満です。
資料 農林水産省「耕地及び作付け面積統計」
関東農政局「第55次東京農林水産統計年報」
参照:
・東京都産業労働局 農地と農業の担い手
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/nourin/tokyo/history/ninaite/
・農林水産省 令和2年耕地面積(7月15日現在)
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/sakumotu/menseki/r2/kouti/
303ヘクタールは、換算すると東京ドーム約65個分。
多いようにも少ないようにも感じますが、100年後には一体あと何個分残せているのでしょうか。
今後田んぼを増やせるかどうかはわかりませんが、
せめて今ある美しい風景を守っていきたいですね。
・田んぼのある風景3選
現状をご紹介したところで、次は日本国内で田んぼのある美しい風景を3箇所紹介します。
1.白川郷
まずは世界遺産の白川郷です。
地域全体が日本古来の原風景とそこでの生活を大切にされているそうです。
2、棚田
長崎県松浦市の土谷棚田(どやたなだ)です。
棚田(段々畑)は、山や傾斜が多く、稲作に使える水平な土地が限られている日本の中で、大変有効な農耕手段です。
一面ずつでは狭い面積でも、効果的に田植えができるよう工夫された先人の知恵ですね。
効率的であると同時に、風景がとても綺麗です。
余談ですが、英語では「rice terraces(ライステラス)」と呼ぶそうです。
何だか一気におしゃれに聞こえますね。
3、田んぼアート
画像出典:田舎館村田んぼアートオフィシャルサイト
(http://www.inakadate-tanboart.net/)
最後は原風景とは違いますが、変わり種の田んぼアートです。
青森県の田舎館村が村おこしとして行っていて、全国的に有名になりました。
地域の方々の努力と愛情が垣間見えます。
現代でもこうして田んぼや地方の良さを伝える工夫がされていて素敵ですね。
今回は厳選した3か所を紹介しましたが、日本にはまだまだ美しい風景があります。
またの機会に素敵な稲作の風景などを発信します。
・田んぼの役割~エコサイクル~
田んぼは、米を作る目的だけではなく、エコサイクルとしての機能があります。
自然環境の一部としてなくてはならない役割を持っています。
田んぼに水が張っていて、その中にオタマジャクシやカエルがいたり、周りをトンボが飛んでいたり。色んな生物の住み家としてイメージしやすいかと思います。
田んぼがなくなれば、その生物たちはどうして生き残っていけるのでしょうか。
”水を蓄え、水量を調節できる田んぼは、ダムのように洪水を防ぐ機能があり、多様な生物が生息する環境をつくる役割も果たしているのです。”
-引用:株式会社神明 美しの国、美しの米
(https://www.akafuji.co.jp/andjapanrice/culture/01.html)
上記のようにダムのように洪水を防いでくれる役割や、
水田の土層が、水をろ過する働きをして、綺麗な地下水を育てる役割も担っています。
稲作で美味しいお米を私たちに提供してくれるだけではなく、
エコサイクルの一部として自然にも還元している田んぼ。ぜひ大切にしていきましょう。
・まとめ
ここまで日本の原風景の美しさと、田んぼの自然界での大切な役割についてお話ししてきました。
そういった大切な風景を守るために、普段の生活で身近で小さなところから、何か応援ができたらいいですね。
私たち「こめどりーみんぐ」は、おこめをより手に取りやすい形で提供しています。
イベントでも大好評なグルテンフリーの米粉ドーナツをはじめ、
お米を原料とするお菓子やスキンケア用品、コスメ、雑貨などを販売しています。
こんなものまで原料にお米が?!という商品もありますので、ぜひ店頭やECサイトにてご覧ください。
皆さんのいきいきとした生活と日本を、少しでも元気に出来たら本当に嬉しいです。